3月から4月にかけて、ニュージーランド語学研修で地震に遭遇した当時の中学3年生と生徒会が中心となって全校で行った募金活動に対してニュージーランドからお礼状が届きましたので、皆さんにお知らせします。
募金は、ニュージーランド語学研修でお世話になっているセントアンドリュースカレッジとカプラン語学学校へ贈られました。
そのお礼状が届きましたので紹介します。
セントアンドリュースカレッジからのお礼状
<お礼状の訳>
新田校長先生
先日は、本校(セントアンドリュース)とクライストチャーチの町への暖かいご支援のお手紙と寄付(義援金)を頂き、大変感謝しております。
セントアンドリュースの教職員そして生徒一同になりかわり感謝申し上げます。
さて、2月22日に起きた地震以来痛ましい状況と心の安まらない日々が続いており未だに様々な問題を抱えている状態です。
当日、クライストチャーチに滞在していた貴校の生徒さんが驚かれたのは想像を絶するものです。
しかしながら本校の教職員が生徒さんのお世話をできたことは、とても良かったと思っています。
私たちは、3月に東日本を襲った恐ろしい地震のことを知って、言葉にならない程の衝撃を受けました。そして惨状は目を覆うほどのものがありました。
ニュージーランドと日本は両国とも、今後厳しい困難な時を過ごさなければなりませんが、しかし、日本の皆様と同様にキーウィ(ニュージーランド国民)も、お互いを支え合い助け合い将来に向かって頑張っていくつもりです。
本校は、地震のためとても大きな損害を受けましたが、幸運なことに今では学校も通常通り
授業をおこなうこともでき生徒も多くがクライストチャーチにとどまり学校生活を継続することができてきます。
しかし、生徒の何人かは地震の被害にあい、親を亡くした者や家を失った者もいました。
貴校より届きました折り鶴は、私たちにとってとても大きな慰めになり、今学期の終業式の時に全校生徒へ紹介しました。
また、今日30万円という多大な寄付金をいただき、心より感謝致します。
貴校の皆さんが募金をして頂きましたこの寄付金より生徒さん皆様の優しさや暖かさに対して私たち一同とても嬉しく思っています。
本校と貴校は、長年にわたり交流校として有意義な関係を保ってきました。
今後ともこの友好関係と交流が末永く続くことも心より希望しております。
最後になりますが、今度の多大な寄付金と皆さんの暖かい心遣いに対して
改めまして感謝申し上げます。
学長 校長
Christine Leighton
クリスティーン・レイトン
また、感謝の印として、記念品も贈られてきました。
記念品は、貝細工のペンとコーヒーカップの描かれたテーブルクロスです。
ペンは学校で保管、テーブルクロスは生徒会で活用する予定にしています。
カプラン語学学校からのお礼状
<お礼状の訳>
2011年7月
理事長 新田様、校長 新田様、教頭 酒井様、筑陽学園のその他職員及び生徒の皆様
拝復 時下ますますご清栄の段、心よりお慶び申し上げます。
この度はクライストチャーチ復興のため、多額の義援金を集めて下さった皆々様のご尽力に、心より感謝致します。
また4月22日及び5月25日に頂いたお手紙の返事が遅れましたこと、お詫び申し上げます。皆様もご存知のように、震災以降クライストチャーチには多くの変化がございました。
私達は、皆様の代理としてクライストチャーチ大聖堂に寄付を致しましたが、この建物は何度も損傷を受けているため、解体し再建することになりました。都市中心部も再建できるのか専門家も未だに見当がつかない状態ですが、市中心部が何処になろうとも大聖堂の再建は決定されているそうです。大聖堂は、クライストチャーチの人々にとって大事な強さのシンボルであり、その都市を訪れる人々、そして筑陽学園の皆様にもとても親しまれている建物でありますので、この寄付の選択に皆様にも了承して頂けると幸いでございます。
当校カプランは未だに閉校しており、いつ開校できるのか分かっておりません。生徒は母国に帰るかオークランド校に移動しました。
116 Worcester Streetに所在する当校を修復できるのか解体にするのか見当がついておりません。そして6月13日に再度6.3の地震がが起き、更なる損傷を受けたのではないかと懸念しておりますが、当校がどうなるかは未だに知らされておりません。この建物には皆様とカプランにとって長い歴史があるため、悲しいばかりでございます。さらに詳しいことが分かりましたらご連絡致します。
たった24秒間の地震で何千人もの人生が変わってしまったのは本当に恐ろしいことです。家、会社、建物の多くが崩壊し、未だに街は苦難な状況にあります。
しかし、クライストチャーチの状況は、福島県及び周辺の被災地の多くの人々の苦難とは比べものならないでしょう。
震災地域の人々に起こった苦難を想像することしかできませんが、1日も早い復興を祈っております。震災地域の人々がこの災害の中、一刻も早く元の生活を取り戻せるように祈っております。
この度は、多額の義援金を集めて頂き心よりお礼を申し上げます。皆様のご好意に心より感謝致します。
カプランスタップ一同
今後1年の皆様の清栄を祈っております。そして筑陽学園の皆さまにまた再びお会い出来ることを願っております。
敬具
Sheryl Jackson | Business Development Director
Julie Delaney | Principal Sydney
このように、お礼の手紙を頂きました。
協力してくれた皆さんの、温かい心がセントアンドリュース校やカプラン語学学校の皆さんに届いたようです。
皆さん、心温まるご協力、本当にありがとうございました。
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