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2014-03-04

平成25年度 筑陽学園高等学校 卒業式

3月1日(土)に、平成25年度 第64回卒業証書授与式が行われました。
土曜日ということもあり大勢の保護者や来賓の方に出席していただき、大変素晴らしい卒業式となりました。

普通科中高一貫51名、普通科383名、デザイン科39名、合計473名の生徒が無事この日を迎えることが出来ました。

卒業証書授与では、担任の先生から名前を呼ばれると、はっきりとした声で気持ちのいい返事をして起立をしていました。

校長先生の式辞では、

卒業おめでとうございます。

今年度は、記念すべきことが2つあります。
一つは、本校は今年度で創立90周年を迎えました。そしてデザイン科設置50周年という記念すべき年に皆さんは、卒業します。
この90年という歴史の中で、大きく社会が変動しました。
1923年関東大震災の年に創設しました。この90年間、困難や変化を乗り越えて、今を迎えることができたのは、今日卒業する皆さん、そして、保護者の皆さん、そして、光陽会、育成会の皆様方のおかげだと思っています。


もう一つは、中高一貫の生徒が3年前2月に語学研修のさなかニュージーランドのクライストチャーチで大地震に遭遇しました。
本校と交流しているStアンドリュース校や国のいろんな人の助けによって生徒、教職員全員が無事に帰国することができました。
帰国の際、私も福岡空港に迎えにいきましたが、元気な姿を見たときは、感涙の一瞬でした。
一生忘れることのできない一瞬でした。その中高一貫の生徒たちが今日卒業します。


皆さんは、両親から遺伝子(個性)を引き継いでいます。
それを伸ばすのが、これから君たちの大きな責任です。
かけがえのない人生です。誰ともいっしょではありません。
本当に固有のものです。

これから大学や大人の社会で、立派に開花させていくこと。
そして子孫を残していく。引き継いでいく。
これは、動物は全てやっています。
人間も動物の一員だということを忘れず、機械に頼ることなく頑張っていって下さい。

筑陽学園で共に学んだ友人を大切にし、筑陽学園で学んだことを誇りに思って、大きく羽ばたいて下さい。
教職員一同、皆さんが大きく成長し活躍することを切に思っています。

と挨拶がありました。


在校生の送辞では、中高一貫2年B組の平川嵩人くんが

今、先輩方の胸には、この筑陽学園で過ごした日々が次から次へと思い出されていることだと思います。
先輩方の晴れ晴れしたお顔には、この3年それぞれの目標に向かって走り続け、そして、今日を迎えられた充実感があふれていらっしゃいます。
その様な先輩方の姿を拝見していますと、先輩方と過ごした日々が懐かしく甦ってきます。
毎朝、朝早くから補習を受け、放課後も残って進学を目指し、勉強されていた中高一貫、普通科の先輩の姿。
その鋭い感性で、次々にクリエイティブな作品を生み出されていたデザイン科の先輩の姿。
暑い夏の日も寒い冬の日も変わることなく厳しい練習に打ち込んで来られた部活動の先輩の姿。
日々、目標に向かって努力される先輩方の姿を見ました。
思い出せば、いつも私たちは先輩方の後ろ姿を追いかけ、今日まで歩んできた気がします。

筑陽学園の校訓「人を愛し、人に愛される人間」を大切にして下さい。
自分と関わる全ての人を大切に思い、行動すれば、必ず、他人からも大切にされる人間になるという意味を持つ校訓。
この正に、人と人とのつながりが一番大切だと思います。
人それぞれ花の咲き方は違うと思いますが、つながりを大切にしていれば、必ず花は咲きます。
これからたくさんの壁や苦しいことがあるとは思いますが、たくさん花を咲かせられるよう、つながりを大切にして頑張って下さい。

私たちも先輩方の様に、明るく元気に学校生活を送って行こうと思います。
そして、先輩方の作り上げた筑陽学園の校訓、伝統をいつまでも引き継いでいけるよう頑張っていこうと思います。
今まで、私たちを支え成長させて下さり、本当にありがとうございました。

と3年生との思い出を語ってくれました。


卒業生の答辞では、デザイン科3年1組の古賀みはるさんが

本日は、私たちの卒業式のために、多くのご参列をいただき、本当にありがとうございます。

卒業生の皆さん、とうとうこの日がやってきてしまいました。
いざ、この場に立っても、まで実感が湧いて来ないのが本音ではないですか?
でも、それと同時に今ではもう過去のこととなった何気ない出来事がとても大切に思えて胸が締め付けられるような思いがこみ上げているのではないですか?

私は生徒会長として、たくさんの人と出会い多くのことを教わりました。
様々なクラスでそれぞれの目標に向かって努力する皆さんの姿に影響され、私も諦めず前に進むことができました。

進学に向けて、日々勉強に励んでいた皆さん、毎日、放課後、静まり返った校舎に教室の明かりがずっとついていたこと、私は知っています。

毎日、部活動に全力で打ち込んでいた皆さん、辛いこと、苦しいこともあったでしょう。
時には、涙を隠して練習に打ち込んでいたのではありませんか?
それでも、目標に真っ直ぐ立ち向かい決して諦めない皆さんの姿が私たちを力づけてくれました。

6年間、この校舎に通い続けた中高一貫科の皆さん、何事にも積極的な皆さんを私たちは頼り、助けられてばかりでした。
いつも仲良く仲間を大切にする一貫生は、私たちのお手本でした。

デザイン科のみんな。3年間ありがとう。
個性を探し続けた作品作り。時には、しんどい時もあったけれど、魂がこもった思い出のある作品ばかりになりましたね。
また、いつか、みんなの作品が見られる日を楽しみにしています。

そして、時には厳しく時には優しくいつも私たちの味方でいてくれた先生方。
今更ながら、あの時、先生に言われたことの意味がようやく分かりました。
全てが、励ましだった先生方の言葉は、私たちの胸にしっかりと刻まれています。
今は、先生方へ感謝の気持ちでいっぱいです。

後輩たち。
皆さんの目に、私たちは、どのように写りましたか?
頼りなく感じたこともあったでしょう。
でも、元気な姿があなたたちの目に写っていたとしたら、私たちは満足です。

卒業生の皆さん、こんな言葉を知っていますか?
「あなたが死んでも、何も変わらない。
 でも、あなたが生きて、変わることもある。」

これから先、未来。
みなさんがチャレンジすれば、新しい扉を開こうとすれば、きっと、何かが変わるはずです。
何かが違ってくるはずです。
筑陽学園を卒業しても、ここで学んだ、様々なことを胸に、大きな変化や、そして、自分自身が目指す夢へ恐れることなく羽ばたいていきましょう。

素晴らしい友人、大好きな先生、優しい後輩、そして、たくさんの笑顔をくれた筑陽学園。
もう本当にお別れのときです。
私たちの人生に多くの思い出をいただき卒業生一同、心から感謝しています。
最後にもう一度だけ、卒業生を代表して言わせて下さい。
本当にありがとうございました。

と筑陽学園での思い出と先生や保護者への感謝の気持ちを伝えました。



卒業式後は、各クラスに戻り、卒業証書が手渡され、クラスそれぞれ最後の高校生活を惜しむかのように楽しんでいました。

卒業生の皆さん、進む道は、それぞれ違いますが、自分の夢に向かって頑張って下さい。国立大学を受験する卒業生の皆さんは、これからラストスパートになりますが、悔いのないに頑張って下さい。

ご卒業おめでとうございました。


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