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2014-10-20
平成26年度 第19回文化講演会
- 2014-10-20 (月)
- 筑陽学園
10月18日、本校図書館ギャラリーで文化講演会がありました。
今回のお話は、大分県在住で木地師の時松辰夫さんをお迎えし、「どのような樹木も生活や暮らしに役立つ」という演題で講演をして頂きました。
時松氏はアトリエとき。デザイン研究所を大分県湯布院町に開設。
日本クラフトデザイン協会や、九州クラフトデザイン協会会員としてまた技術アドバイザーとして、各地で活躍されています。
時松氏ご自身が制作された木地をつかった作品を、沢山持ってきて下さり、作品を見ながら、また実際に触りながら、体系的にまとめられたお話がありました。
どのような樹木も生活や暮らしに役立つ
- 人はなぜ樹木や花が好きなのか
- 私にとって樹木はどんな存在か
- 木を使う職業を選んだ
- 樹木の種類
- 樹は平等に使いたい
- 101種の樹から生まれた「森の器」
- どのような樹木も生活や暮らしに役立つ
- 10種 樹木の名称
- 木の保全
- 木の工芸的活用
- 工芸とはどのようなものか
- 工芸のジャンル
- 工芸の業種
- 工芸の分類
- 工芸の技法
- クラフトデザイン
- クラフトマンシップ
- ローカルからグローバルに用の美を創る
- 美意識の訓練
- 社会を明るくするデザイン8団体
- 人が主人公の用の美へ
- 自然への観察
- うつわは食べものと人が主人公
やさしく話される言葉の端々に樹に対する愛情が感じられ、工芸を通して人と社会の幸せのために日々研鑽を積まれてある姿に講演会の参加者も生徒たちも大きな感動を持ってこの講演会が終わりました。
参加者の感想
- 作品をみて、心がワクワク、ホッコリしました。
- 木材から生まれる愛情を感じました。物で終わるだけでなくそこから物語りが始まる。「樹も人間と同じように平等の樹権をもって生きている」が心に残りました。
- 樹木への感謝の念があふれ、その愛をもって加工なさっているということが伝わる講演でした。
- 人も樹木も同じ整えられた環境の中で自主的に努力していけば、それが結実し味わい深い存在になるのかと思いました。
- 「一つのものが社会を明るくする」にはっとしました。これまで捨てられていた部分を生かし、その創り出さんとする欲望が経済を生み出して行く。「景気が良くない」と受身になるのではなく、やはり積極性が大切と改めて感じました。
- 食事は生き物の命を頂く行為。食事はその行為自体が命の行為だと考えさせられました。
- 社会との関わりを常に考え、一人よがりでないところが、本当のクラフトマンシップだと思いました。
- 樹箱という言葉にはっとしました。
- ローカルからグローバルにというのは湯布院町にも言えることだと思います。
- 目指すべき人間の生き方の基本精神を学んだ様な気がしました。
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