平成24年度 全国高等学校総合文化祭 写真部門に参加して
出場生徒 (写真部)デザイン科3年1組 柴田 真友子
同伴生徒 (写真部)デザイン科3年1組 日野 由梨
8月9日 第1日目
全国高等学校総合文化祭 写真部門に参加のため、6時間かけ富山県南砥市へ。行く途中ずっと車窓の景色を見ていました。毎回止まる駅が木造で興味深かったです。植物が青々と茂っていて、映画やドラマに出てきそうな風景で感動しました。大会がある富山県の南西部の町“福野”に到着。ホテルに入り、その周辺の撮影に出掛けました。
夕方撮影:最初に農作業をしているお婆さんに声をかけました。最初に話しかけた人で、快く撮らせてもらい嬉しかったです。その後、古い家や夕陽が当たる神社を歩き、カメラの操作を変えながら様々な撮影をしました。知らない町を見て回るのは何だかわくわくしました。
8月10日 第2日目
早朝撮影:朝5時起きで早朝撮影に出かけました。こんな時間に撮影をするのは初めての経験で新鮮でした。ホテルの近所で田んぼが広がる道にいると、何人も「おはようございます。」と挨拶をして頂き、嬉しくて素敵だと思いました。朝日が顔を出したので、朝日を生かした写真を工夫して撮りました。多重露光もこの時出来るようになりました。
田んぼで草取りをしている男の人を見つけ、声を掛けました。距離が少し遠く、先生の望遠レンズを借り、大きく写すことができました。
開会式・展覧会:大会の会場では写真部門の開会式が行われ、展覧会では全国からの作品を見ることが出来ました。私の作品は上位入賞を果たす事は出来ませんでしたが、他の作品を見ることは、刺激になり今後とても参考になる展覧会でした。
講演会:写真家のテラウチマサトさんの講演がありました。「頭で理解する写真、心で感じる写真」という演題でした。沢山の話しの中で、「外国では、アジアの写真家に今とても注目している。しかしその中に日本は含まれていない。なぜなら日本の写真は鎖国状態で写真を世界に向けた発信が少ないから」と語っていました。とてもショックな話しでした。
また、「普通に撮ると有りがちな写真になるから、そこからまた工夫をすることが大事」と言っていました。「個性とは自分の心に中には無く、人と人との関わりで生まれる。そしてその個性を撮るのが写真家」とも言っていました。人物を撮るときも、相手とのコミュニケーション次第で撮れる写真も変わってきます。撮る相手とのコミュニケーションを大事に撮っていきたいと思いました。
交流会:全体が各班に分かれ、自己紹介やクイズやお話をして交流しました。
8月11日 第3日目
撮影会:貸切りバスに分乗して、世界遺産-合掌造りの里、五箇山へ。江戸時代に建てられた三角屋根の茅葺の大きな家が20軒位残る集落で、冬はとても雪が深いそうです。
雨が降り出し、ビニール袋をカメラに被せ、多重露光で写真作りをしました。その後、井波の瑞泉寺という大きな寺へ行きました。井波彫刻の発祥の地でこの寺にも見事な彫刻が施されていました。
合評会:福岡県からの生徒や先生を交えて、写真を持ち寄り合評会がありました。一人3点を出し、好きな写真に投票し選ばれた人がコメントするというもので、1位の写真は五箇山で子供達の表情を撮った写真で、皆が納得する写真でした。
合評会を通して、良い被写体を見つけ撮影するときは、納得いく写真が撮れるまで粘ることが大事と感じました。
8月12日 第4日目
早朝撮影:この日の早朝撮影はホテルの近くの小学校へ行きました。朝の運動に来ていた人とお話しをし、撮らせてもらいました。空もよく晴れ、清々しい空気の中で気持ちよく運動をしていました。ここでシャッタースピードと絞りを変えることの意味を聞き、撮影しました。これで全国大会も終わり、また6時間の道のりで博多まで帰りました。
4日間とても暑く、とてもハードなスケジュールでしたが、貴重な経験と思い出をつくることができた4日間でした。
[高校:写真部]
平成24年度 全国高等学校総合文化祭 写真部門
投稿日:2012年9月11日 更新日:
執筆者:HP スタッフ